乳がんの早期発見・早期治療

乳がんは早期治療が大切

人間の体の中にある正常な細胞は、規則正しく体の為に働いています。しかしがん細胞はまるで違っていて、細胞を不規則に増殖させていくし、一ヶ所だけでなくリンパ管や血管に入り込んで、リンパ節や他の臓器等に転移してしまうし、それによって正常に動いている機能を破壊してしまうしと、やっかいな性格をしています。

 

この増殖のスピードが重要になってくるのですが、乳がんは他のがんと比べて増殖するスピードが遅いのが特徴です。場合によってはがんがあまり広がらずに小葉や乳管だけに留まる場合もあります。これは「非浸潤がん」「乳管内がん」と呼ばれています。

 

とは言うものの、やはり乳がんの多くはそれ以上に広がるものが多く、「浸潤がん」になってしまうケースが多い様です。

 

がん細胞の増殖スピードはともかくとして、がん細胞が体の中に広がっていくと正常な機能が破壊されてしまいますから、結果的に生命の危機に見舞われると言う事にもなりかねないのです。

 

乳がんも当然の如く、治療をしないで放置させてしまう事で、乳管に出来たがん細胞が周囲の組織に広がっていき、リンパ管に入り、リンパ節に広がり、行く行くは骨、肺、肝臓と言った臓器にまで広がり、命の危険にさらされてしまう事になるのです。

 

こういった最悪の状況を避ける為にも、治療は出来るだけ早くに行った方がいいのです。

 

また、乳がんの特徴でもある「しこり」ですが、多少大きめであったとしても、腋窩リンパ節に転移してあったとしても、手術だけでなくホルモン療法や化学療法と言う様な治療を組み合わせる事で、効果を高める事が出来る様になって来ています。